2021.03.04

日本から中国へ! VTuber「琴吹ゆめ」がbilibiliで25万フォロワーの人気者になったワケ。

日本国内においては2018年より2.3次元VTuberとして活動を開始し、Tiktokからも公認VTuberとして認定され、現状12万人以上のフォロワーを持つなど活躍目覚ましい「琴吹ゆめ」。
そんな彼女ですが、実は中国版ニコニコ動画と言われるbilibiliにおいても25万人のフォロワーを持つ人気者だという事はご存知でしょうか。

元々は中国と縁もゆかりもなく、中国語がペラペラに話せる訳ではない彼女。
いかにして日本から発信し、中国でファンを獲得してきたのか。
「琴吹ゆめ」のbilibiliチャンネルをプロデュースしているKOL JAPANプロデューサーTiya氏にも話を聞きつつ、検証をしていこうと思います。

琴吹ゆめのbilibili活動を紐解く
琴吹ゆめは2019年の7月よりbilibiliへの動画投稿を開始しています。
投稿開始から2021年2月現在までで約80本の動画が投稿されており、動画のジャンルは街頭チャレンジ系から視聴者の質問に答えるQ&A、日中の人気楽曲をカヴァーする歌ってみたなど多岐に渡っています。

また言語に関しては、冒頭の挨拶などは中国語で行う事があるものの、本編では基本的に日本語で喋っており、喋った言葉に中国語字幕が付いているという形で動画は作成されています。

– 琴吹ゆめが中国で受けている理由を分析
bilibiliの琴吹ゆめチャンネルをプロデュースしているKOL JAPANプロデューサーTiya氏によると、「琴吹ゆめの声は中国人に受ける」との事。また、「彼女は中国語の発音がとてもうまく、中国の方々でも理解しやすい。また、地方方言や歌との相性も良いので親近感を得やすいのが特徴だ」など彼女の持つ素質を高く評価していました。

また動画の内容に関しては「中国で旬な話題、ネタとして面白い事、熱量の高いテーマなどをしっかり決めた上で作っている」とも。また、編集に関してのこだわりとして「先に一本の動画の全体像を細かく考えた上で作成を開始する。完成までチェックを何回も行う。エフェクトの量と彼女自身の出演のバランスにもとても気を遣っている」と話してくれました。

– bilibili生配信の活躍
「琴吹ゆめ」は不定期ではありますが、bilibiliでの生配信も行っています。

「琴吹ゆめ」のみで生配信を行う事もありますが、過去には中国で有名な女性歌手「龚琳娜」さんや中国VTuber「団扇」ちゃんとのコラボレーションなどの企画も実施。

また、過去に自身のオリジナルTシャツの販売を生配信で訴求した際には300枚以上の販売実績を作りました。

「琴吹ゆめ」の過去生配信では最高約50万人気度(※1)を達成しており、昨年から中国では新型コロナウイルスの影響もありライブコマースの活用が急激に進んでいることもありますが(※2)、それを差し置いても「琴吹ゆめ×生配信」の相性の良さが証明される結果となっています。

※1)生配信中の視聴者数やコメント数などの要素の合算で算出される数値。
※2) 過去記事参照:https://bit.ly/3qnEaYf

最後に、「琴吹ゆめ」のbilibiliチャンネルプロデューサーTiya氏に今後のVTuber展開に付いて聞いてた所、
「琴吹ゆめに続くような、新しくて人気のあるVTuberを作り、kyoukan社のVTuberブランドを強くし、世界でも有名な日本のVTuberプロダクションを目指します」と力強く語ってくれました。

琴吹ゆめプロフィール:
YouTubeに留まらず、TikTokやbilibili動画など幅広いプラットフォームで活動。
いつも元気でテンション高く、コスメやファッションなどトレンドへのアンテナも高く、また企業コラボも果たすほどのグミ好きとしても有名。動画をメインに活動しながら、最近は中国への生配信にも注力。
日本では株式会社KOUENが運用し、中国では株式会社KyoukanとKOUENでの共同運用をしている。

Tiyaプロフィール:
Tiya(中国名:顾天洋)。1992年生まれ、上海出身。
2019年、kyoukan入社。クリエイターチームのメンバーとしてbilibiliなどの中国SNSに投稿される動画の企画、編集などプロデュース全般を担当。「琴吹ゆめ」始め、様々なタレント・アーティストを手掛ける。